第5章 いたずら
サッカーに熱中する一方、もう1つ熱中するものがありました。
それは、「いたずら」です。
いたずらという名の野生的な遊びを教えてくれたのは、同じサッカーのチームメイトのやんちゃで力持ちの友達です。
校庭で遊ぶことに飽きた時は、時に、そのやんちゃの友達と良く遊び、とにかく木登りをしまくったり、
本当に木に刺さる矢と弓を作ったり、釣竿を作って、隣の町にある池まで行き、釣れない釣りをしてました。笑
お互いシャイなくせに、本当にいたずらみたいなことをして過ごす日々がありました。
また、時には、その友だちが秘密基地として絶好な場所を見つける天才で、良く捨てられたものを集めて、
ちょっとリッチで雨の日でも遊べる秘密基地を作って遊んでいました。
その友だちから0から遊び道具を作ったり、ちょっと危ない遊びを教えてもらい、
色々なものに興味を持つきっかけになった原点なのかもしれないと今は思います。
第6章 いじめ
時期は、5年生のクラス替えになります。
サッカーの上手かった友達とは、毎日下校したり、ずっと一緒に校庭でサッカーをしたり、
友達の家の前で遊んでいた思い出があったので、その時間がなくなるというのは、凄く寂しい気持ちでいっぱいでした。
そんな気持ちを抱えながら、新しいクラスへ移動になりました。
新しいクラスは、同じサッカーチームのメンバーも多く、
近所に引っ越してきた友達とも2年ぶりの同じクラスとなり、新しい生活が始まります。
楽しい新生活は刻々と進んでいきました。
そんなある時、いつも通り校庭にサッカーをしに行くと、異様な空気感を感じました。
なぜか誰も一緒にサッカーをしてくれないのです。
仕方なく、違う学年の子たちとサッカーをしていました。
そして、夕方を通り越し、暗くなり始めたので帰ろうと思い、バックのところに行こうとしたら、
自分のバックやスパイクが蹴飛ばされ、あちこちに散らばっていました。
周りを見渡すと、数10メートル先に、あの仲が良かった友達と数人のチームメイトがこちらを見ていました。
自分はその冷たい視線で全てを理解しました。
いじめのターゲットになっていると…
心当たりを探しましたが、全くなく、あちこちに散らばった荷物をバックの中にしまい、帰宅しました。
気のせいだと思い込もうとしましたが、自分の中で疎外されるという恐れがとても大きくなり、
それをきっかけに大好きなサッカーをやめることにしました。
コーチからは突然のことでかなり驚かれ、非常に残念だという言葉があったことを母から聞きました。
その後も新学期に転校してきた友達もチームに加わっていましたが、
自分の次のターゲットとなり、その子もすぐに辞めていました。
そんな3年生から5年生になるまで費やしてきた練習の毎日。
辞めてからは、その時間はすっかりやることがなくなってしまいました。
しかし、この莫大な時間を埋めてくれるある2人の友達との出逢いに繋がったのです。
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